
伝統的な仕事
だるま職人とは文字通り伝統的なだるまを作る職人さんのことです。
お祝い事などによく使われるだるまですが、実はほとんどの作業が手作業でなくてはなりません。
選挙のときなどでは事務所に必ずといってもいいくらいにだるまが置いてあります。
これを見てもらうと分かると思うのですが、だるまの顔はひとつひとつが違うものとなっています。
この線を描くための手作業が大変といわれているのです。
当然製造工程においては着色やだるまの線を描くといった手作業を身に着けるためには時間がかかりますし、これぞだるまといえるようなものを作ることができるようになるまでには相当の修行が必要になるといわれています。
普通に見てもこれだったら自分にもできそうだと思ってしまうかもしれませんが決してそのようなことはなく、そこには職人さんの魂がこもっているとも言えますし、髭の線ひとつとってみても納得できるようなものはなかなかできないそうです。
だるま職人になろうと思ったら、やはりだるま職人がいるところに弟子入りするのが一番いいでしょう。
だるまで有名な工房などでの求人があれば応募してもいいでしょう。
技術を絶やさないために
職人といったら堅物なイメージがあるかもしれませんが、最近はこうした技術を受け継ぐ人が不足していることから積極的に募集をしているところもあるそうなのです。
最近ではだるまひとつとってみても伝統的なだるまはもちろんのこと、かわいいデザインのものであったりさまざまなキャラクターとコラボレーションしただるまなど、本当に多種多様なものがあります。
時代のニーズに応えるためにということでしょうが、こういった時代の流れに乗ったあたらしいだるまを作り出すスキルも要求されますし、そもそもの技術の習得の難しさもあいまって、一人前のだるま職人になるためにはやはり長い時間が必要とされるでしょう。
ただその技術力の高さゆえに作成できるのが一部の職人ということもあってその分有名なところで仕事ができれば収入に困ることはないでしょうし、だるまそのものの需要もそこそこあるでしょう。
手先が器用で伝統的なだるまを作ってみたいという人であれば、だるま職人を目指す価値は十分にあるといっていいでしょう。