
手先の器用な人向きの細かい仕事
漆職人とは漆器の制作をする職人さんのことを言います。
漆が使われた美しい食器を目にする機械もあるかと思いますが、これらは全て漆職人さんの手によって作られているものです。
漆職人の仕事は分担されており、木地師、下地師、塗師、蒔絵師といった職人さんがいます。
これらの工程においてはほとんどの部分でかなり細かい手作業が必要になってくるため、漆職人になろうと思ったら手先の器用な人がいいでしょう。
漆職人の給料はどこの企業で働いているかによっても異なってくるのですが、給料形態は月給または日給であることが多いです。
原則としていいものを作るだけの技術があるのならば漆職人としての仕事はたくさんあるでしょうし、収入に困ることはないでしょう。
漆職人になるには、漆器製造所や漆職人に弟子入りして、技能習得ならびに経験を積んでいき、最終的に独立を目指すという形になります。
近年では漆職人は漆器の人気が高まっていることから人気が高い職業となっていますが、その反面漆器職人のニーズはそれほど多くは無いという側面もあります。
弟子入りだけが目指す方法ではない
その一方では漆職人としての手作業の伝統技術を継承することを目的とした研修なども行われているので、そこから漆職人としてのキャリアをスタートさせることも可能です。
ちなみに労働時間などについては、漆職人の仕事は言ってみれば製造業になりますので普通の工場などで働くことと大差はありませんし、当然納期によっては残業などもあります。
漆職人は見るものの心を落ち着けてくれるような漆器を作り出すことができますし、可能性として独立して工房を作ることもできるなど、夢のある職業であるといえるでしょう。
そして、自分が手作業で作った漆食器などを人に使ってもらえることに対しての喜びを感じることもできますし、そこに対して喜びを感じることができる人は漆職人が向いているのではないでしょうか。