
日本の伝統楽器を作る仕事
和楽器職人とは、日本に昔から伝わっている伝統楽器を作る職人さんのことをいいます。
この伝統楽器には、主に尺八や琴、それに三味線などになるのですが、楽器そのものの仕組みなどを理解して作成に至るまでは長い年月の修行が必要になりますし、そもそも和楽器作成のための音感や素材を見極めることが非常に重要になってきます。
和楽器職人になろうと思ったら、一番いいのは和楽器職人に弟子入りすることでしょう。
当然いいものを作っているところですからそれなりの技術も眼力も身につけることができるはずですし、量産品を作っているところに就職するよりも職人の名に恥じないものを作り出すことができる可能性も当然あるわけです。
功績をあげられるようになるまで長い年月がかかる
ただし、職人に弟子入りするということは当然厳しい修行もしなければならないでしょうし、和を重んじる職人さんは当然生活に関してのマナーなども厳しいと思われますので、まずはそこを身に着けてからやっと和楽器の作成に入ることができるというところも少なくは無いでしょう。
また、そこに至るまでも時間がかかる可能性もありますし、その前に挫折してしまう可能性もまたあるでしょう。
そうした面では非常に厳しい職業であるといえますね。
ただ、修行を積んでいくことによって優れた和楽器を作り出すことができれば、それに対しては非常に高価な値段がつきますし、しかるべきところで使われるため和楽器職人として名を上げていけば当然収入的にも安定していくかと思われます。
和楽器の作成に関しては主に工房などで手作業で行われる部分が多いため、修行を行う過程で専門的な知識を身に着けることも必要になりますが、それを一つ一つ身に着けていくということに対しての喜びとやりがい、それに自分の作り出した和楽器の音に納得したときにも喜びとやりがいを感じることができるわけです。
そもそも楽器が好きだという方で、自分でも伝統楽器を作ってみたいと思う人にとってはこれ以上にない職業ではないかと思われます。