
俳優・女優には様々な人がいます。
映画俳優、テレビ俳優、舞台俳優、ミュージカル俳優、歌舞伎俳優などです。
ただ、日本では一人の俳優が映画にもテレビにも出演します。
歌舞伎俳優がテレビドラマに出たり、ミュージカル俳優が映画に出ることなどは決して珍しくはありません。
こういった、俳優の区分けはどんどんなくなっています。
それだけにチャンスは様々に広がっていると考えていいでしょう。
また、商業演劇も俳優・女優の活躍の場所です。
演技力が第一
俳優・女優になるための資質として容姿はおおきな要素になります。
美男美女が有利なことは言うまでもありませんが、映画、テレビドラマ、お芝居のどの演劇にも、美男美女、優しい人、怖い人、悪い人、いい人、面白い人、仏頂面の人などが登場します。
つまり、どのような容姿の人でも俳優・女優になれる可能性を持っているのです。
むしろ、演じる力のある人の需要が多いのです。
台本や監督の趣旨をよく理解する人、様々な人格や立場を演じる力のある人が俳優・女優に向いているといえます。
悪役をやれば、思いっきり強面なのに善人の役をやれば、なんとなくユーモアのある顔に見えてしまう、俳優・女優はたくさんいます。
とはいえ、俳優・女優の仕事は理屈通りに成功できる仕事ではありません。
容姿端麗、演技力抜群でも、演じる場所に巡り合わなければ、その才能を開花させることはできないのです。
多くの人は、その不安定さに自信を無くして挫折していきます。
俳優・女優になるためには、そのような不安定さに耐えながら努力を続ける強い心が必要です。
多くの俳優・女優は、下積みという地味で貧しい日々を過ごします。
下積み時代には、様々なアルバイトをして生計を立てるのです。
また、下積み時代の勉強として映画や舞台などを鑑賞したり、何らかの舞踊、音楽などを習っておくのもとてもいいことです。
役作りで実際にそれらの技量が生きることもあれば、直接関係がなくても間の取り方などに大いに役立ちます。
プロとして生計をたてたい場合
俳優・女優になる方法はいろいろあります。
よく、スカウトされて事務所に入るという話を聞きますが、そういう人は容姿が非常に美しい場合が多いのです。
ファッションモデルとしてスカウトされ、モデルとして有名になってから俳優・女優に転身する例も少なくありません。
一番直接的な方法は、芸能プロダクションのオーディションを受ける方法です。
オーディションに合格すれば、様々なレッスンを受けさせてもらえる場合もあります。
また、劇団に所属する方法もあります。
劇団も希望すれば誰でも入れるわけではなく、オーディションに合格しなければなりません。
有名な大手劇団のオーディションともなると、すさまじいい倍率ですが、小規模劇団に入団して裏方の仕事をこなしながら俳優に進む人もいます。
こういった小規模劇団の中には、ファンが多く自主公演は常に満席というところもあります。
多くの芸能プロダクションや劇団では養成所を経営していることが多いものです。
もちろん、誰でもが入れるわけではありませんが、いきなり俳優として入所するよりは広い門が開かれています。
歌舞伎俳優の場合には、尊敬する俳優に弟子入りするか、歌舞伎俳優の養成所に入る方法があります。
ただし、伝統芸能の世界は世襲の力が大きいことは言うまでもありません。